「痛み」の不思議

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多くの方がお医者さんや私たちカイロプラクター、その他あらゆる医療・健康機関に掛かる理由に「痛み」という症状があります。

一概に痛みといっても、色々なタイプ、種類の痛みがあり、またその原因も様々ですが、基本的には痛みを感じること自体は悪いことではありません。

身体に害のある刺激や状態に瀕した時に痛みを感じるのであり、その機能が無ければ身体は危険を察知し避けることができません。

しかし、通常必要な筈の痛みの感覚には例外もありまして、、、

脳が痛みを作る

痛みの原因は無くなったのに、痛みを感じることがあります。

下の動画で紹介していますが、もともと何かしらの原因で痛みを発していたものが、痛みの回路が神経系内にできることで、原因が治った後も痛みが続くということがるということです。これは以前紹介した脳の可塑性の話とも関連してきます。

Allodynia(異痛症)はそういった状態の例ですが、一般的に痛みを引き起こすことのない感覚が、脳の中で変換され痛みを引き起こすことがあります。例えば羽で肌をさすられただけで、まるでバーナーであぶられるような感覚を得るといったことです。

健康な方からしたら想像もつかないことだとは思いますが、実際にこのような状態に苦しんでいる方は存在します。

治療法

TEDに出演していたDr. Krane(詳しくは下の動画)によると、痛みを発している神経に麻酔薬を使ったり、理学療法や作業療法により神経を再教育し、その間の精神的苦痛に対する心理療法を組み合わせることによって治療を行っているとのこと。

将来的には痛みの回路を作っているグリア細胞(神経細胞ではない、脳細胞の一種)を直接攻撃・破壊することにより、もっと直接的な治療法の可能性を示唆しています。

が、

そのような将来の治療法の可能性の話は置いておいて、カイロプラクターである自分としては、現在の選択肢としてカイロプラクティックが上がっても良いのはないかと強く思います。

それこそ、神経の再教育(神経機能の正常化)はカイロプラクターが重きを置いていることです。身体の筋骨格系、神経系の問題を取り除き、ライフスタイルの改善を通して身体はより健康になるように動きます。

カイロ一つに絞らなくても、他の治療法と並行して行うことで、より良い結果に繋がるのではないでしょうか。

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