普段仕事はデスクワークが中心で、「肩こり」や「腰痛」を訴えてくる人には、「座ること自体が背骨に良くないので一時間に1回は歩くなり、トイレ休憩なりして下さい」と言っていたんですが、まだまだ甘かったようです。。。

「座り過ぎ」は思った以上に身体に害があるようです。

 座る時間が長い程、早死にするリスクが上がる

2015年1月 Annals of Internal Medicineに掲載された記事によると、平均的なアメリカ人は一日の活動時間の半分以上座って過ごしており、そのことにより早死にするリスクが高くなるそうです。

47の研究データを統合、分析したメタアナリシス研究の結果、様々な原因(心血管疾患、癌、2型糖尿病…etc)での死亡リスクが座位時間の長いグループの方がそうでないグループより有意に高かったとのこと。

様々な病気の原因となることから”Sitting is the new Smoking”「座り過ぎは第二の喫煙」とまで言われてます。

FordとCaspersenの論文によると、2時間座位時間が増えるごとに心血管系疾患による死亡リスクが17%も上がるそうです。

こんな座りっぱなしの生活になったのは世界的にもここ50年くらいのもので、パソコンが一般に浸透したこの20年でより一層悪化を辿っているんでしょう。過去の人類の暮らしぶりや他の動物と比べてみても、こんな状態が異常だと考えるのは難しくないかと思います。

海外ではもう行動に移している所も

ぼくが学生中インターンをしていたDr.Lawlerのオフィスは”Standing desk”「立ちっぱなし机」を使用してました。なので、基本仕事中は立ちっぱなし。

standing desk

イメージ写真

どの程度浸透しているのかは、わかりませんが向こうでは”Treadmill desk”「ウォーキングマシン机」なるものもあります。正直やり過ぎな感もありますが、健康のことを考えたらアリかもしれないですね(笑)

トレッドミルデスク

ぼく自身オフィスの机はスタンディングデスクに変えました。やっぱり座りっぱなしの状態よりは快適ですね。

アメリカやオーストラリアでは大人達が働くオフィスだけでなく、子ども達が長時間座って過ごすことが、数々の健康への悪影響を及ぼしていることを憂慮し、”Standing desk”を導入している小、中、高校が増えています。

“Standing desk”による長期的なメリットもありますが、実際使用している学生達の感想として「座って勉強するよりも集中出来る」といったことも多かったようです。

座った状態ではほとんどの身体の感覚受容器からの信号がOFFに近い状態になっているので、脳機能自体が低下し集中力が落ちていることも当然だといえます。なので、僕が学生時代授業中いつも居眠りしてたのもしょうがなかったわけです。

ぜひ学生達の学力UP、健康増進の為に教育関係者の皆々様”Standing desk”の導入、ご一考頂ければと思います。

導入にあたっての問題点

多少の差はあるにせよ、座高ってそこまでの個人差がないので座って授業を受ける分には前の人のせいで黒板が見えないなんてことはあまりないと思うんですが、立って授業を受けるとなると身長差があからさまに問題になると思います。

海外ですでに導入している学校の様子では、教室内の人口密度がそこまで高くないので大丈夫なのかなと思いました。日本は一つの教室にぎっちりなイメージがあるので同様にと言う訳にはいかないかもしれないですが、実際導入している学校からのヒアリングは必要ですね。

 出来る事から変えていこう

いきなり学校や職場のハード面での改善は難しいかもしれません。お金もかかるし、責任者の裁量次第です。

しかしソフト面での改良はお金も掛からず、手軽にできます。1時間座り続けるのは”too much”(長過ぎ)だそうです。できれば30分、長くても50分に一回は一度立ち上がって身体を動かしましょう。アメリカのある会社では、1時間パソコンを使っていると、注意を呼びかけるポップアップがスクリーンに出るようになっているそうです。

社員が健康を損なうことは、会社にとっても損失です。社長の皆さん、少しでも社員の皆さんの身体にとって良い環境を目指しましょう。

 

参考:

UpStanding Kids 座る事の健康への害の啓蒙。特に子ども達の健康の為に 活動しているNPO。