学生時代所属していたインターンプログラムのお話です。
カイロプラクティックを学ぶべく渡米したのが2007年の4月。まずはインディアナ州のIUPUIという大学のキャンパス内にある英語学校ELSに入学。英語学校の話はここでは割愛しますが、その年の7月の終わりにはパーマー大学のあるアイオワ州に移動しました。
パーマー大学に入学するために必要な単位を稼ぐためにScott Community College(短大)に入学。最初の一学期は英語のクラスのみで二学期目からは理系を中心とした一般教養のクラスを取っていました。英語での授業なのでそれなりに大変な日々ではありましたが、「カイロプラクティック」の「カ」の字もないような生活に嫌気がさしていた頃、同じくパーマー大学入学希望のクラスメイトに誘われて、パーマー大学のキャンパス外で行われているカイロプラクティックのワークショップに参加することに。
当時はカイロプラクティックの中にも色々なシステムがあることすら知らなかったのですが、そのワークショップは数あるシステムの中でも特に技術面での習得の難易度が高いガンステッドシステムを学ぶ場でした。
元々は1968年にパーマー大学の近くで臨床されていたDr. Larry Troxellから学ぶべく当時のパーマー生がドクターにお願いしたことがきっかけで始まり、現在にいたるまで続いています。
Dr. Troxellはガンステッドテクニックの創始者Dr. Gonsteadから直接学び、インストラクターとして認められ、その後GMI(ガンステッドシステムを使うカイロプラクターの団体。セミナーを通じて学生達にガンステッドシステムを教授している。)を始められました。現在のGMIのインストラクターはほとんどがインターンプログラム出身者です。残念ながらDr. Troxelご自身は僕がダベンポートに到着した2007年の始めに亡くなられていたので、お会いする機会はありませんでした。その後Dr.Troxelの意思を継ぎDr.Josh Lawlerがインターン生の指導を続けています。
ワークショップでは、実践的な内容をインターン生が下級生に教えてくれます。基礎医学の知識のカケラもない状態だったので、当時インターン生として所属していた日本人の先輩の話すら理解するのに一苦労でしたが、レントゲンの分析の仕方、触診の仕方、インストゥラメンテーション(機器による検査)、その他今の臨床に直接繋がっている基礎をその当時学び始めました。
インターンプログラムに学生として3年程通い、そして2010年、全10学期(3年4ヶ月)あるパーマー大学学生生活の4学期目にテストに合格し、5学期目から正式なインターン生としてプログラムに参加しました。その後2年間、朝7:30からほとんど隙間なく15:00〜18:00まであるクラスでクタクタになった後、高速で片道20分掛けてクリニックに行き他のインターン生達やDr.Joshと週10時間以上過ごしたのは今改めて考えると良くやりきったな〜と感慨にふけれます。
Dr.Joshの下でガンステッドシステム、臨床のノウハウ、ドクターとしての心構え等様々なものを学び、それを下級生や一般の学生に教える経験は他のパーマー大学のクラブでもできなかったと思います。ここで教わったことは多く、卒業した今でもその時の気持ちを大切に学び続けていけたらと思います。
2012年 Troxell Intern Programメンバー
余談
懐かしきインターンプログラムのメンバー達です。左から2番目が僕なんですが、他のメンバー達とのこの身長差。もう開き直るしかありません(悲)↓
(注)これは別に屈んでいた訳ではありません。