意思の力、意識の力は強大です。
プラシーボというものがあります。
偽薬と呼ばれる、効能の何もない錠剤を、痛み止めと認識して摂取すると実際に痛みが治まるといった意識の力を象徴する現象です。
これは病は気から、気のせいで済ませるものではなく、脳内で鎮痛物質(オピオイド)が作られていることで起こっていると推察されています。認識、意識することで薬のような効果が起こる身体の不思議です。
同様に無意識の力も大切です。
ラットにジュースを飲ませるのと同時に、直接胃に苦味成分を注入するという実験が行われました。味の認識は舌のセンサーによって行われるため、胃に直接送られた味覚は通常認識されることはありません。
なのでラットはジュースの甘味しか認識していない筈です。
しかし、ラットはそのジュースを嫌いになりました。
ジュースだけを摂取させた場合にはそのようなことは起こりませんが、なぜそうなったのでしょうか。
胃では味覚の認識は起こりませんが、化学物質を感知するセンサーがあります。
センサーがその苦味成分を検出し、脳にその情報を送ります。
そして、無意識下でその苦味成分とジュースを結びつけ、避ける行動を取るようになります。
こういった無意識下の条件付けや行動選択が常日頃起こっています。
症状の認識の有無とは別に避けることが可能な侵害(身体の害となるもの)受容は避けていただければと思います。
食品添加物、ストレス、不良姿勢、いずれも長期で受け続けると健康を損ねるリスクが上がります。
身体には排出機能があるので極端に避ける必要はありませんが、「できるだけ生鮮食品で食事を摂る」
「適切にストレス発散をする」「基本的な姿勢を見直す」など出来ることをしていただくことで、20年後、30年後には大きな差となって表れます。