2020年から始まった新型コロナ騒動。
いよいよ今月から5類になり、社会は本格的な正常化に向けて動き始めました。
コロナ騒動を通して様々な社会の変化がありました。
個々人の身体や健康に対する認識の変化もあったのではないかと思います。
3年間、毎日メディアで「感染者数」「死者数」という言葉が報道されてきたことで、それ以前にはなかった認識が社会全体で形成されました。
しかし、社会で生活する以上ウイルスに感染することを完璧に防ぐことはできませんし、人間は残念ながらいつかは必ず死にます。
目的とすべきは「感染しないこと」「死なないこと」ではなく、「健康を維持、増進すること」「よりよく生きること」です。
1950年代まで、日本の死因のトップとなっていたのは結核をはじめとする感染症でした。
「衛生環境」や「栄養状態」の改善により、これらの疾患による死者数は劇的に減少し、現在では癌や循環器疾患といった生活習慣病が主な死因となっています(コロナ禍においてもです)。
生活習慣病に関して重要なことは、不調や痛み、その他の症状として現れる数年から10年以上も前から、細胞や組織レベルの変化が始まっていることです。
できるだけ早く、これらの変化を感知または認識することでそれ以上の進行を緩和することは可能です。
気づく方法としては、人間ドックのような専門機関による検査でも良いですが、日々の生活の中での自身が違和感を感じ取ることが重要です。
カイロプラクティックの領域でいうと、過去の自分との比較でも良いですし、自分と似たような属性(年齢、性別)の方と比較して、身体の可動域が小さい(体操の際の動きが違う等)、疲れやすいなどが挙げられます
もちろん、個人差はありますが、適正範囲を大きく超えたものに気づくことは重要です。
一括りに加齢だからと諦めるのではなく、改善可能な部分も大いにあります。
身体の変化というのは「改善可能なもの(例:筋肉や神経の働き)」と「改善が不可能なもの(例:骨の変形や組織の異形性)」に分かれます。
多くが改善可能な変化を経て、改善不可能な状態に移行することから、改善可能な変化の段階に気づき早めに対処することが重要です。
人生100年時代をよりよく生きるために、少しずつでも「動く」「甘いものを控える」「ストレスマネジメントをする」「セルフケアをする」といった生活習慣の改善を心掛けましょう。