書店に行くと、体幹(コア)トレーニングに関する本を良く見かけます。
スポーツ選手が書いたものも多く、スポーツをしない人には関係ないと思うかもしれませんが、そんなことはありません!
当サイトで普段から口を酸っぱく?して書いている「身体を機能的に使う」上でコアはとても重要なものになります。身体を機能的(効率的)に使うというのは、身体に負担を掛けない事に繋がり、怪我の予防に繋がり、最終的にはパフォーマンス(仕事、スポーツの成績から家事や趣味)の向上にも繋がります。
「体幹(コア)」って実際どこの部分?
体幹(コア)トレーニングと聞いて腹筋を鍛えることをイメージする人は多いかもしれません。が、体幹=腹筋という訳ではありません。英語で”Core”という単語には芯・核といった意味があります。そして体幹(コア)というのは一般的に上肢、下肢、頭を除いた(身体の中心にあたる)部位のこと指します。体幹トレーニングとはその部位の中の主に筋肉をトレーニングすることに当たり、書店で見かける多くの本には体幹トレーニングの方法が数多く載っています。
体幹トレーニングの説明の前に
体幹(コア)についてのお話の前に、身体を機能的に使う為に基本となる2つの重要なことを紹介します。
それはStability(安定性)とFlexibility(柔軟性)というものです。(日本語の安定性という日本語訳はちょっとニュアンスが違う気がするのであえて、英語表記も用います)
相反する2つのものですが、機能的(効率的)に身体を動かす上で、身体の各部位でその時々に応じてそれらを最適に使い分けることが求められます。単に筋肉が強く固い(安定性が高い)だけでも、身体が柔らかい(柔軟性が高い)だけでも、身体を機能的に使えているとは言えません。正しい身体の使い方を反復により脳・神経系に覚え込ませ、自由に使いこなすことができて初めて機能性に繋がります。ある時には固め、ある時には柔軟に、臨機応変にONとOFFを切り替えましょう。
一般的な筋トレというのは筋肉を大きくすることを意識してされていることが多いですが、必要以上に使えない筋肉を増やす事はむしろパフォーマンスの低下や故障に繋がります。昔、某人造人間、セ○も言っていました「こんなパワーアップのためだけの変身ではなにも生み出せない・・・ バカだおまえは・・・」と。
ただがむしゃらに筋トレという前時代的な考えはもう捨てましょう。
個々のスポーツの動作(モーション)毎に必要とされるStability(安定性)とFlexibility(柔軟性)の使い分けの仕方はそれぞれの異なります。それらの細かい指導は専門の方にお任せして、この記事においては一般的なことに留めたお話をします。
体幹(コア)トレーニング
身体の部位毎に時々に応じてStability(安定性)とFlexibility(柔軟性)を使い分けることが大事だと書きました。そこでこの記事のタイトルである体幹(コア)部分のStability(安定性)のお話です。
ボールを投げる、打つ、蹴る。これらの動作では実際に作用を起こしているのは、体幹部ではなく、手、腕や足です。しかしこれらが最大限効果(威力)を発揮するためには全身での力のタメを各作用点に出来るだけ無駄無く伝えることが求められます。この時に体幹でのStability(安定性)が無い場合、全身の力は作用点である手や腕や足に上手に伝わりません。これは別に球技に限ったものではなく、武道、格闘技における、蹴りや突き、投げであったり、日常生活での、歩いたり、走ったり、物を持ち上げたりといったことを効率的に行う時に必要となります。逆に全身を上手に使えない場合、身体の一部分に必要以上に負荷がかかり故障に繋がります。(典型的なものとして腰痛があります)
先に書いたように、ただ体幹トレーニングで体幹を鍛えるだけでは、パフォーマンスの向上にはつながりません。固める時には固め、柔軟性が必要な時は緩めるといったことをコントロールできるようになりましょう。
体幹(コア)とカイロプラクティックの関係
体幹には骨盤や脊柱も含まれます。まさにカイロプラクターの専門分野なんですが、それらは身体の芯・核である体幹の中での、土台であり、支柱となるものです。それらが正常に機能していない状態というのはどういう影響を及ぼすのか、あえて皆まで書きません。
体幹トレ How to
この記事では個々のトレーニングの仕方は割愛します。(また別の記事で書くかもしれないですが)
が、1つだけ体幹トレーニングの代表的なものでプランクと呼ばれるもののやり方の動画を下に紹介します。まずは基本となるこちらから始めて頂き他のトレーニング方法にも興味が出て来た方は今はyoutubeで無料で大量に探せますし、書店にもたくさん本があるのでそちらをお求め下さい。