ケース【11】 15年前からの後頭部、目の奥の鈍痛、思考力の低下

お困りの問題:15年前からの後頭部・目の奥の鈍痛、思考力の低下

来院期間:2ヶ月 13回(1月目は回数無制限プランを利用)

所見と経過:

15年前喫煙中に首が「プチン」とな鳴ってから、とりわけ悪天候時に状態が悪化。月に2、3回の頻度で最大級の頭痛を発症。それ以来、恒常的な集中力、記憶力、思考力の低下にも悩んでいたそうです。悪天候時は通常の思考力を100%とした時に、5~10%まで低下しているような感覚であったとのこと。耳鼻科、整形外科、神経外科、頭痛専門外来等いくつもの病院を渡り歩いてきたが、原因は不明とされ血圧の薬や頭痛薬等の一辺倒な治療で改善が見られなかったそうです。

初診時に背骨の検査、神経学的検査、整形外科的検査を行いました。姿勢・動作分析は正常、眼球運動、バランス・コーティネーション等小脳系の問題初見は見られなかったものの、頸椎から仙骨まで計9箇所で機能不全が見られました。レントゲンでは胸椎の変形以外は異常は見られませんでした。

クライアントの希望で、最初の1ヶ月は回数無制限のプランで、2〜3日に1回の頻度で来院。4回目くらいから明らかな改善が感じられているとの報告。
2ヶ月(13回の来院)後の再検査と問診では、脊椎関節の機能不全は4箇所(頸椎0箇所)に減少、「頭痛」「頭のつまり感」「めまい」は0近くまで低下、思考力は天気が悪く調子の悪い時でも50%程度に改善されたとのこと。姿勢・動作分析では元々が可動域の面でそれほど問題が見られませんでしたが、再検査時には頸椎の動きのわずかな改善が見られました(下写真)。

考察:

問診、検査結果、経過から問題は頸椎に原因があったものと推測されます。一般的には認知されていませんが、このような頸椎原生の神経疾患にカイロプラクティックケアは有効だと考えられます。

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