昨今「人生100年時代」という言葉をよく耳にするようになりましたが、2019年最初の記事として、背骨の専門家であるカイロプラクターの視点から人生100年生きるにあたって、ぜひとも今からでも実践して頂きたいことについて書きたいと思います。

まず前段として、現在日本では男性81.09歳、女性87.26歳となっている平均寿命ですが、これまでの傾向から平均寿命100歳が見えています。併せてコンピューターやAIの発達に伴い、人々の教育や雇用の形態を始め生活スタイルがこれまでのものとは全く違うものになっていくと言われています。100年時代を迎える上で、どんな準備をしたら良いかと考えた時に、まず念頭に上がるのは貯金だと思いますが、今後は貯金や株、土地、家といったような目に見える有形の資産ではなく、知識や技術、人脈、信用、そして健康といったような計量化しづらい無形の資産がより重要になってくることが考えられます。健康を取り扱うカイロプラクターとして、「健康」という資産を維持、増加させる為に、一般的なお医者さんが焦点を置かない「背骨の健康」についてお話します。

老化で済ませない背骨の健康

「腰が痛い」「背中が痛い」「首が痛い」そのような不調が出た時に多くの方は整形外科に行くでしょう。そこでは待ち時間は2,3時間、レントゲンを撮り、2,3分の問診を経て、診断を受けます。そして痛み止めや湿布をもらって経過観察。骨折等の画像で判別できる器質的な問題がない限りほとんどのケースではそうなっています。骨の変形や、マルアラインメント(整列の問題)があったとしても、「老化ですね」や「個人差ですね」で済まされます。でも、それで済ませていいんですか?って話です。

左写真、右写真ともに腰部のレントゲン写真で、分かりやすいように骨の輪郭を緑の線で囲っています。腰痛がある方は、腰椎を上写真のように側面からと、正面からレントゲンを撮ります。左右のレントゲン写真、比較すると、違いが見られるのがおわかりでしょうか。右は比較的きれいな長方形が積み重なっていますが、左は歪な形をしています。それぞれの骨の間にある隙間(レントゲンには映らない椎間板)も右側は均一に保たれているのに対して、左は歪です。とりわけ4番、5番間はほとんど潰れてしまっています。

このようにパッと見で状態に違いが見られますが、お二人とも40代中盤です。右の方が歳上なくらいです。

そもそも、骨の形は、その骨に掛かる負荷に応じて成形されます。(興味のある方は「ウォルフの法則」で検索して下さい)なので、皆さんの背骨が一様に老化していくわけがないです。

ちなみに一度椎間板が摩耗、骨が変形してしまうと。。。

もう元には戻りません。

摩耗、変形してしまうと、必ずしも痛み等の症状が出るとは限りませんが、逆に症状がない方も気づかない間に進行していることは珍しくありません。

背骨を若く保つには?

普段背骨の問題のことを説明する際に、ぼくはよく歯の問題に例えて話をします。皆さん普段から歯は磨いていますよね。1日2、3回は磨くのが習慣になっている方が多いと思います。習慣的に歯を磨かないと、いずれは虫歯になったり、歯周病になったりしますが、それ以前に、見た目や口臭を嫌って歯磨きをしている人は多いと思います。背骨の問題も放置しておくと、歯と同様にどんどん進行し、慢性化、そして椎骨の変形等、後戻りが出来ない状態になりますが、歯とは違い外見でパッとわかるものではないので、普段気に掛ける動機は歯と比べたら低いかもしれません。でも、外見で状態がわからない背骨ですが、大事じゃないと考える人は少ないのではないでしょうか。

では、歯磨きのように、背骨の場合はどのようにケアを行えばいいのかというお話ですが、

皆さん「ぜひうちの院に来て下さい。」と、言いたいところですが、正直ぼくとしては全員が全員カイロプラクティックのケアを必要だとは思っていません。症状の有る無しに限らず、100人来たら90人以上は何かしら背骨の問題を発見するだろうとは思いますが、多くの方はセルフケアをしっかりするだけである程度の改善は起こるし、それで十分満足な方も多いと思います。自分の感覚としては、その中の3割〜4割の方は健康に対する意識が高く、カイロプラクティックケアでおこる効果に時間と安くはないお金を掛ける価値を認めて継続して下さります。ただし、そのようにカイロプラクティックケアを継続して頂く方にとっても、やはり一番大事なのはセルフケアです。定期的に歯医者に通っても、普段歯を磨かないと意味がないのと一緒です。ということで、普段の積み重ねが重要です。

ではセルフケアって具体的に何なの?

ってことですが、やはり基本となる

  • 姿勢の改善
  • 身体の使い方の改善
  • ストレッチ

あたりが皆さん、日常的に取り入れやすいものじゃないでしょうか。これら基本的なものが出来てた上で、

  • ヨガ
  • ピラティス

なんかは、背骨含む身体の動作機能を更に高めるという点でカイロプラクティックとは相性の良いセルフケアなので、ぜひオススメです。

それぞれの内容についてもっと詳しく書きたいところですが、長くなりすぎるのでまた改めて書きたいと思います。

余談ですが、「人生100年時代」の生き方に関する考察についてLife shiftという本の中で、健康という資産以外に主に働き方の変化に関しても面白い考察が書かれています。小泉進次郎氏も折々で引用しているようです。興味のある方はご一読下さい。