当オフィスには肩こり、背中・首のしんどさ、頭痛に悩まれて多くの方が来ます。
カイロプラクティックケアを通じて改善を感じる方もいる一方、中々変化を感じない方もいます。
では改善する方、しない方の違いはどこにあるのでしょうか。ということについて今回はお話します。
「肩こり」「背中・首のしんどさ」「頭痛」それらに悩む方はまず「姿勢」
多くの場合それらの症状は別々の問題ではなく、共通の問題があります。それが姿勢です。「背中が丸い(猫背)」「あごが突き出ている」心当たりのある人がいると思います。
そのような姿勢の方の筋肉の状態は共通したものがあり、そのような状態を
「アッパークロスシンドローム(症候群)”Upper Cross Syndrome”」と呼びます。
下の写真をご覧下さい。
図の中で見えるように、×(クロス)があります。上半身にあるからアッパークロスと呼びます。下半身の問題であるローワークロス症候群”lower cross syndrome”は「腰痛」などの問題と関連していますが、また別の機会に扱います。
青い線が示しているのが、弱っている筋肉です。
- 顎を引くための深部頸椎屈筋群
- 肩甲骨を後ろに引っ張るための下部僧帽筋、菱形筋
赤い線が示しているのが、緊張し固くなっている筋肉です。
- 上部僧帽筋
- 肩甲挙筋
- 胸筋
この緊張し、堅くなった上部僧帽筋や肩甲挙筋が「肩こり」「首のしんどさ」「頭痛」などの症状として現れます。しかしそれらは背中が丸くなり顎を突き出した姿勢から起こる二次的な問題です。
「アッパークロス症候群」を解消するために
多くの場合「アッパークロス症候群」に当てはまる人は「ローワークロス症候群」にも当てはまり、脊椎関節の問題を持っています。
オーツリーカイロではカイロプラクティックケアによりそういった背骨の問題へのアプローチに加え、緊張している筋肉に対して筋膜リリースを行うことでストレッチだけでは取り除けない筋肉の機能不全の解消を行います。
しかし、そのような受け身のケアだけに終わると長期的な効果は望めません。おうちでできるトレーニングやストレッチの指導を行い、それを継続して行動に移していただくことがとても重要となってきます。現在の身体の状態や、年齢、職業、等によってどのくらいで効果が出始めるのかは異なりますが、少なくても2ヶ月〜3ヶ月の継続が必要です。
今まで何十年も掛けてできた”身体の癖”なので簡単に取れるわけではありません。だからこそ子どものうちからの姿勢、身体の使い方の指導、そして定期的なカイロプラクターのチェックが重要だと考えます。その為にも、ぜひ親御さんにはロールモデルとしても良い姿勢を心がけていただければと思います。