「発達障害」と聞いてどういうイメージを持ちますか?
日本語の「障害」という言葉は「何かを妨げるもの」というニュアンスを持っています。
「発達障害」と診断された子ども達は「発達を妨げる何か原因」を持っているんでしょうか?
「発達障害」という言葉の問題、実際に子ども達に起こっていることに関してのお話です。
障害という言葉の曖昧さ
いわゆる「障害者」、例えば視覚障碍者は視る能力に問題があり、聴覚障碍者は聴く能力に問題がある人を指します。
それは基質的(身体の器官のどこかに物質的,物理的な原因がある)な問題がある人もいれば機能的な問題があってそうなっている人もいます。
そのような場合の「障害」は英語で表記すると”Disability“、Dis(〜ない)+ability(能力)=Disability(〜する能力を持たない)という語源があり、多くのケースで不可逆的だと思われています(そうでない場合も多々ありますが)。
一方、「発達障害」と診断されているケースは基質的な問題がなく、アメリカ精神医学会によって作成されたDSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル)によって、行動様式の異常が認められた時に診断を受けます。
この基準には客観的な根拠がなく「発達障害」とそうでない人との境界はとても曖昧なものとなっています。
曖昧だからと言ってその問題が全くないわけではなく、実際お悩みの親御さんも多くいるんでしょうが、「発達障害」と診断されることによるメリット、デメリットをしっかり考えないことには安易に受けるべきではないです。
ちなみに「発達障害」の「障害」は英語で表記すると”Disorder“、Dis(〜ない)+order(秩序)=Disorder(秩序が無い、機能的でない)という語源を持ちます。
日本において、この”Disability”も”Disorder”も関係なしに「障害」という言葉でひとくくりにされて使われていることが、一般的な「発達障害」のイメージにプラスには影響してないように思います。
東京から高知に移住してきたプロブロガーのイケダハヤトさんも、この問題を取り扱っている記事を書いていたのですが、その中で精神科医の山登敬之さんが「発達障害から発達マイノリティへ」という提言をしているということを書いています。今のところ自分もこれが一番しっくりきてます。
機能的ってどういうこと?
機能の問題というとイメージしづらいかもしれないので、わかりやすく例えましょう。
時計のパーツです。
これが正しく「秩序」を以て組み上げられた時に初めて時計の「時間を知らせる」という「機能」を果たします。
上の写真の状態はパーツが欠けている訳でもなければ、壊れている訳でもないですが、正しく組み上がってない為、時計の機能を果たしていません。これが、機能的な問題です。
一方基質的な問題というのはこれらのパーツの1つ、もしくは複数が欠けていたり壊れている状態です。
発達障害≅脳の機能が正常に働いていない状態
発達障害と診断された子どもの脳はMRIなどで見た時に何か異常が見つかるわけではありません。
しかし、それらの検査ではわからない脳神経同士の繋がり方の問題等によって起こる「脳の機能」が正しく働いていない状態にあります。原因として、「日々の生活を通しての様々な経験・体験の不足」、「食事の問題」、「遺伝的要素」、「神経毒の影響」等々、幅広くあります。
人間の脳は一生を通して変化を続けます。毎日の生活の中での選択によりそれは良い方向にも悪い方向にも変化します。特に子どもの場合はそれが顕著です。
発達障害という問題に対し、高知の田舎から
発達障害という曖昧な問題は、当人はもちろん家族の皆さんにとっても重大な問題だと思います。
オーツリーカイロでは脳の機能性向上の為に、カイロプラクティックケアにより筋骨格系や神経系といった、パソコンで例えると「ハード面」の問題を取り除くことを始め、医食住のライフスタイルの指導、「ソフト面」での向上のための脳の発達のためのトレーニング指導を行っています。
カイロプラクティックの本場アメリカではそれを専門で行っているカイロプラクティックの機関もありますが、高知県はもちろん、日本でも発達障害という問題に対しこういったアプローチをしているところはまだまだ多くはありません。
自分自身学ばなければならないことはまだ山ほどありますが、地元高知の田舎から日本国内外の意識を共にするカイロプラクター達と協力して今のこの状況に少しでもプラスな影響を与えていければと思います。