アメリカでは人口の3分の1、2歳〜19歳の年齢層ですら17%が肥満の肥満大国です。心血管系疾患、糖尿病、特定の癌のリスクが高まることで、極めて深刻な問題となっています。
アメリカの場合は食事が壊滅的にジャンクなのが主な原因だと思いますが、肥満対策には食事管理と運動をバランス良く行うことが必要です。
とは言っても「身体を動かすの嫌いなんです!」って人結構いると思います。
運動が好きな人もいる一方、嫌いな人もいる。
当たり前のことのようですが、その違いって実はお母さんのお腹の中にいた時から始まっているかもしれません。
妊娠中の母親の運動量と子どもの将来の運動量は相関する
“Texas children’s hospital” 「テキサス子ども病院」のロバート・ウォーターランド教授が発表した最近のリサーチで妊娠中のお母さんの運動量が、お子さんの将来の運動量に関連するかもしれないとの結果を出しました。
実験の内容はまず、普段活発なマウスを二組に分けます。
一組は妊娠前から妊娠中にかけ運動のできる環境に。
もう一方は運動の出来ない環境に。
運動のできる組のマウスはホイールで一晩平均10km、妊娠後期でも一晩平均3km走りました。
その後、それぞれの組のマウスの子ども達の運動量を比較しました。
結果は、運動のできた環境のマウスの子ども達の方が50%活動量が多かったとのこと。
この実験は活発性は遺伝子によって決められるのではなく、環境が大事であり、本人だけでなく下の世代にも影響を及ぼす可能性があることを示唆しています。
この研究はマウスに対して行われたものですが、ウォーターランド教授によると、いくつかの人間での研究も同様の結果が出ているようです。
妊娠中の運動で母子ともに健康に!
米国産婦人科学会は妊娠中に一日最低30分の運動を推奨しています。
ウォーキング、水泳、サイクリング、エアロビクス、ジョギングなどが、安全で効果的だと言われています。
お母さんにとっては、妊娠糖尿病、腰痛の予防や精神的なリフレッシュになります。
更にお腹の子どもたちにとっても嬉しい影響が。
20分以上週3回有酸素運動するグループと運動しないグループでは、運動するグループの赤ちゃんの脳の成熟度が高かったという研究が2013年に発表されています。
子ども達の将来にも影響すると思えば俄然、モチベーションに繋がるのではないでしょうか。
とまぁ、この先出産する経験をすることがないぼくがこんなことを言っても無責任に聞こえるかもしれません。
妊娠で大変な思いをしなくていい旦那さん達は妊娠前、妊娠中、出産時と、一緒に付き添って分かち合うことが身体的、精神的なサポートになるんじゃないかと思います。
ということで、旦那さんも巻込んで運動しましょう。
ソース:
http://www.medicalnewstoday.com/articles/308575.php
http://www.medicalnewstoday.com/articles/268651.php?trendmd-shared=0