2年前から徐々に始まり、日常動作の初動時や部活動でのバスケットボールプレー時などでの強い痛みを訴えて来院。整形でレントゲンとMRI画像撮影済み。ヘルニア気味と伝えられたとのこと。
来院期間:4ヶ月(6回)
所見と経過:
初回検査では脊椎関節機能不全の数は7箇所。腰痛でお悩みでしたが、腰椎、仙骨では1箇所ずつのみで、どちらかというと上部胸椎から頚椎の方が問題が多く見られました。腰部での脊柱起立筋の緊張も強く、腰痛の原因は腰部の脊椎関節機能不全と、不良姿勢による筋緊張からくるものと判断しました。
集中的に改善を行うコレクティブケアとして2ヶ月間で6回のケアプランをご提案し、進めることに。アジャストメントと、姿勢改善指導、併せて筋肉のバランスの改善を狙ったトレーニングの指導を行いました。
症状の経過としては2週間後3回目来院時には腰痛自体は早くも落ち着いているとのことでした。想定より早く状態が回復していたため、最後の2回は予定より期間が空きました。4ヶ月後6回目来院時の再検査では、腰痛は引き続き落ち着いており、身体の動きが以前より良くなっている感覚があるとの報告をいただきました。
実際に姿勢も可動域も下写真の様に全体的に改善が見られました。脊椎関節機能不全の数も2箇所と減っていましたが、肩甲挙筋など肩の周辺を中心に一部筋肉の緊張はまだ見られたため、改めて姿勢の維持やセルフケアの継続の重要性をお伝えしました。
所感:
最近では、小学生や中学生でもスマホやタブレットを姿勢の悪い状態で長時間使うことで背骨の状態が悪くなっていることが少なくありません。24個の椎骨が繋がる背骨ですが、そのうち7箇所でも正しく動いてくれないと、スポーツなど高いパフォーマンスが必要とされる場合には重い負担となります。
しかし、まだ学生で普段部活で運動しているあって回復も想定以上に早かったです。今後も背骨の健康や身体のケアも意識していただいて部活や勉強、その他の趣味も楽しい学生生活を送ってください。