ハーバード大学医学大学院

ハーバード大学医学大学院のカイロプラクティックに関する記事を日本語に訳してみました。

カイロプラクティックは身体の構造、特に背骨の構造は身体のあらゆる機能へ影響を与えるということを根幹に置いたヘルスケアシステムです。カイロプラクターは身体のアラインメント(整列)を正し、痛みを緩和し、身体の機能を上げ、身体が本来持つ癒す力を助けます。カイロプラクティックは脊椎のケアに主眼を置く一方、今日では手技マニピュレーション・療法、姿勢・運動の指導、エルゴノミクストレーニング(人間工学に基づいた座り方、立ち方、歩き方のトレーニング)、食事指導、超音波・レーザー療法等々の幅広い手法を含む。加えてカイロプラクターは家庭医、痛み治療の専門ドクター、外科医と協力して痛みに悩む患者さんのケアにあたります。

カイロプラクティックに関するリサーチのほとんどは”Back pain”(腰痛、背中の痛み)に焦点を当てていますが、その他、筋骨格系の問題、頭痛、喘息、手根管症候群、繊維筋痛症などへの効果も研究されています。近年の総説として、カイロプラクティックの脊椎へのケアが背中・腰の痛み、片頭痛、首の痛み、むち打ちに対して効果的であることが結論付けられました。

またカイロプラクティックのリスクとして首への施術後の脳卒中などが挙げられていますが、これは極めて稀なケースであり、いくつかの研究によると直接的な関係性がないことが示唆されています。

“Spinal manipulation”(脊椎矯正)とは治療的な目的を持って椎骨を動かす事の総称ですが、精密には二つの椎骨間の関節に素早く、強い圧力を加えることです。その圧力が関節を通常の可動域以上に回旋させることにより音が鳴ります。これは間接包の中の圧力が変わることで関節液の中で泡ができてはじける音だと言われています。”Spinal manipulation”(脊椎矯正)は直接椎骨にアプローチする方法と、首や上体を捻じることにより非間接的に行う方法があります。”Spinal manipulation”(脊椎矯正)は一度に一つの関節に対してのみ行われるべきです。カイロプラクターやその他の専門家は上下の隣接する脊椎関節に影響を与えないよう狙った1つの関節に対してのみ力を伝えます。多くの場合、脊椎矯正は10~20分程度、初めのうちは週2~3回のケアを必要とします。2週間程度で改善が期待されます。

それに加え、カイロプラクターは生体力学に基づいた姿勢や身体の使い方に関するアドバイスを行い、必要に応じてその他の治療法に関しての提案も行います。カイロプラクティックの最終的な目標は痛みを和らげ、自宅で患者さんが状態とより良く付き合っていくサポートを行うことにあります。

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