「ロコモ? 何それおいしいの?」
って感じの方もいるかもしれませんが、徐々に浸透しつつある「ロコモティブ症候群」。
今まではお年寄りの問題だと言われてきましたが、実はこども達にも関わりのあるお話です。
「ロコモ症候群」とは
日本整形外科学会が2007年に提唱した「運動器の障害」により「要介護になる」リスクの高い状態のことです。
ロコモティブ・シンドロームなんて名前から海外発信のものかと思ったんですが、どうやら日本発の言葉のようです。
ちなみに運動器とは、
「骨」「関節」「靱帯」「脊椎」「脊髄」「筋肉」「腱」「末梢神経」など、体を支え(支持)、動かす(運動・移動)役割を持つ器官の総称です。
これらの器官が怪我や病気、衰え等により正常に働かなくなることがロコモ症候群につながるとのこと。
こども達にロコモ予備軍
先日(2014年7月9日)、高知新聞に「かかとをつけてしゃがめない子供が1割 ロコモ症候群の恐れ」といったトピックが。
2012年に宮崎県の小中学生8738人を対象に「かかとを地面に付けたまましゃがむことができるか」などのテストが行われ、運動器に異常がありと判定された子供たちは1123人にのぼった。
極めて深刻だとのコメントがされていましたが、過去に同様な統計と比較した物ではないので、「最近のこどもは〜」とそれだけで言うのはどうかと思いますが、昨今のこども達のライフスタイルのことを考えると、増えてても何も不思議ではないですね。
例にあげられていたテスト「かかとを地面につけたまましゃがむことができるか」の結果は上記に挙げた運動器の「異常」と言うよりは、バランス感覚や動作のプログラムを司る小脳をはじめとする神経系や関わる筋肉群が十分に発達していないことが原因です。
対策として
昔ながらの身体を使った遊びをさせてあげて下さい。
鬼ごっこ、隠れんぼ、けいどろ、様々なスポーツ、なんでもいいんですが、身体全体を使う活動は小脳を含め脳全体の機能を活発にします。
「それだけでいいの?」と思うかもしれませんが、現代の子ども達は身体を使って遊ぶ時間が圧倒的に少なくなっています。
テレビ、ゲーム、漫画。。。スマホやタブレット、パソコンがあるおかげで、自分たちが子どもの頃よりもずっと手軽になりました。
しかし、これらの活動はどうしても活用する脳の部位が限定的なものになってしまいます。
脳は使えば発達し、逆に使わなければ衰える一方です。これは生まれる前から死ぬまで一貫して起こっていることですが、成長著しいお子さん達には顕著に差が現れます。その時期に限られた脳の部位しか使わないのはもったいない!
人それぞれ好き嫌いはありますが、インドアでの活動もアウトドアでの活動もバランス良く行いましょう!!
子ども達は可能性に溢れています。
参照:
http://www.news-postseven.com/archives/20140626_262395.html