5月に香美市のキャッシュレス決済サービス「Kamica」を導入しました。
個人的にはキャッシュレス決済の利便性は理解しつつ、地域内経済の循環の観点から、当院での導入についてはこれまであまり気が進みませんでした。
というのも、キャッシュレス決済導入事業者が支払う手数料のうち、決済額の2~5%、香美市単体では年間十億円、高知県全体だと百億円規模のお金がシステム利用料として県外企業に流出するからです。
Kamicaは香美市内の事業者で利用可能なキャッシュレス決済システムです。
利用者には利用額の0.5%のポイントが付き、定額のシステム維持費以外の手数料は地域に残ります。香美市内限定のシステムとなるため、現状は利用者にとって利便性がそれ程高くない点、登録店舗数が少ない点、システム維持費等の課題は色々ありますが、このシステムの理念に賛同し、導入することにしました。
香美市民にはKamicaが全員配布されており、今後は市外在住の方にもご利用頂けるようになる予定とのことです。新型コロナ対策のための国の補助事業ですが、一時的なもので終わらず、ぜひ次に繋がる試みになって欲しいと願っています。